2026年春、新収蔵品の公開について
| 学芸室より
<学芸室より>
この春、神奈川県在住の方から作品を寄贈していただきました。当館は”日本一”の和田邦坊コレクションを所蔵しているので、よく個人からも作品に関するお問い合わせをいただきます。(申し訳ないのですが)基本的に購入&鑑定はお断りしていますが、寄贈については前向きに対応させていただいております!意外と地元ではなく香川県外からの問い合わせが多いように思いますが、やはりこれはコツコツ運営しているHPやFBのおかげでしょうか。更新を頑張って良かった~としみじみ感じながら寄贈作品の整理を行っています(^^)今回の寄贈に関しては(遠路はるばる)寄贈者の方が美術館を訪ねてくださいました。作品をきっかけに和田邦坊画伯のこと、美術館のことに興味を持っていただきありがとうございました!※さっそく企画展「和田邦坊のことば展」のなかで新収蔵品としてご紹介しています。
香川の思い出に・・・
さて、今回寄贈いただいた作品は風神雷神を描いた木版画作品でした。木製のレトロな額に入った状態で寄贈いただきましたが、特に文字資料の痕跡はなく・・・。そこで、作品の出自について質問すると「もともと家族が香川県に住んでいました。関東に引っ越しする時にご近所の方から香川の思い出にとプレゼントしてもらったと聞いています」という回答がありました。作品自体は、第10回かまど茶会で贈呈された飾り団扇の絵柄「風神雷神」(昭和36年)になります。美術館には同じ団扇はありませんが、初めて見る絵柄でもなく…。しかし、このように「香川の思い出に・・・」と地元の画家・和田邦坊作品が贈答品として選ばれたことは、作品のエピソードとして価値があると考えました。皆さんご存じの通り?邦坊が制作した作品は、美術館でさえ総点数を把握できないほどあります。すべて当館が管理することはできませんが、何をどう残すのか判断しながら作品の継承をしていきたいと思います。いろいろご縁をいただけることで、新しい出会いや発見も続いています。作品をきっかけに人と繋がる、これが和田邦坊研究の醍醐味のように感じています。さて、次の出会いはいつかな~。わくわく!
