2024/10/01 中條文化振興財団の助成金交付団体認定書授与式に参加しました
| 事業報告
助成金交付団体認定書授与式に参加しました
先日(2024年10月1日)中條文化振興財団の助成金交付団体認定書授与式に参加しました。この助成事業を採択いただけたことは当館にとっても大変光栄であり、美術館活動の励みとなる機会となりました。当館は開館して33年目を迎えます。またリニューアルオープンをして企画展だけでなく様々な事業に携わってきました。ラッピングバスのプロデュース、香川大学博物館の企画展、AIや3Dプリンターなど最新技術との共同研究や企画も続き、和田画伯の画業を美術や歴史だけでなく、幅広い分野につなげる活動にも貢献してまいりました。これからの事業は、作品の整理・調査・研究が基本となります。膨大にある和田邦坊旧蔵資料の整理は展覧会での公開だけでなく、その成果を資料集として報告することで県内外の研究者や事業者とのご縁に繋がり美術館活動の種を蒔くことができました。今回の助成事業では、絵葉書作品の資料調査報告書の発行を助成いただきました。この報告書も和田邦坊研究とともに新たな美術館活動のきっかけになるよう、皆様の応援や期待に応えたいと考えています。
今後も変わらず、文化事業に貢献できるようこれまで以上に美術館活動に尽力してまいります。厳しい運営状況は変わりませんが、新しい事業にも挑戦しながら香川県の宝を守る役目を続けていきたいと思います。最後に改めてこのような機会をいただきまして感謝し、皆様のご指導・ご支援に心から御礼申し上げます。ありがとうございます。
おもてなしありがとうございました
館長の代理として当館学芸員が参加しました。和田邦坊ナビゲーター育成事業などでもお世話になっている財団なので久しぶりに訪ねることができて良かったです。ドキドキの授与式では、館長の挨拶を代読。そのあとは嬉しい懇親会(ランチタイム)もありました。前回は料亭のお膳でしたが、今回はなんとお寿司のケータリング!回らないお寿司なんて何十年ぶり…とか思いながら美味しくいただきました。またお稲荷さんのお土産、お茶と栗のお菓子のおもてなしなどなど、至れり尽くせり。美味しいものを食べると力が湧いてきます。事業も頑張ります!
文化の継承の難しさ・・・
最後に美術館は様々な方のご縁をいただきながら活動を続けています。財団賞を受賞した無形民俗文化財の保存会の皆様、志々島の文化活動をしている方のお話を聞くと、いかに文化の継承と保存が難しいかと痛感しました。「未来に残したいと思っていても当事者からは“美しいまま消えてしまいたい”と言われて苦悶している」という話も印象に残っています。私もキラキラしているときに終わりたいと思うこともありますが、あれもこれもと欲張り根性で進む日々です。
財団INFO
公益財団法人 中條文化振興財団
令和7(2025)年度助成金 の募集について
https://chujo-zaidan.or.jp/page/projects/grant/
これぞ!という活動をしているけれど資金に不安があるという研究者・事業者の皆様におススメです。かつて私もこの財団からの支援と応援をいただきました。個人申請も可能ですので、孤高の研究者だけでなく学生さんも挑戦できます!
おいでまいカレンダー
県内の文化事業をまとめたサイト。財団が運営しています。いつも企画展のINFOでお世話になっています。
https://oidemai.kagawa.jp/