中津万象園の企画展「DIALOGUE VIA ARTS」にて和田邦坊作品が登場~
| 学芸室より
企業が所蔵するアートコレクション
先日、講座の帰りに中津万象園の企画展「DIALOGUE VIA ARTS」にいきました。企業が所蔵する作品を公開するという企画で和田邦坊作品も展示していると聞いたからです。展示室では、各企業の自慢の作品が一堂に紹介されていました。作品というかエピソードが面白い展示でした。和田邦坊の作品は、コトバスと名物かまど所蔵のコーナーを拝見しました。コトバスの楠木社長さんとは以前メールで絵の画像を見せてもらってたので、存在は知っていましたが実物は初めて見ました。津田の松原とお遍路を描いた作品は、邦坊さんのライトな筆運びというよりも岩絵具の厚みをぐ~っと感じました。少し意外なタッチでした。あと額縁も立派だったで、さらに高級感を感じたのかもしれません。やはり実物をみることは大事ですね!
企業ならずとも個人でも和田邦坊作品というものはたくさん収蔵されています。美術館も調査活動として個人の作品を拝見してきましたが、ひとつこれで企画展もできそうだなあと、新しいアイデアも閃きました。企業とアートの関係も面白い展示ですが、一般の方と和田邦坊エピソードもなかなか興味深い展開となりそうです。
関連サイト
〈DIALOGUE VIA ARTS 展〉
*日頃は目に触れることの少ない、企業などに飾られたアートをお借りして、その作品をめぐる企業・経営者の物語と共に展示する特別展です。
◇開催期間
令和4年12月10日(土)~令和5年3月5日(日)
※水曜および12/28~31は休館
◇開催時間
9:30~17:00(16:30迄に入館)
◇開催場所
中津万象園・丸亀美術館 絵画館
http://www.bansyouen.com/