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2024年、ミューカツはじめ

ミュージアムREPORT

美術館では次回の展覧会準備を始めています。まだタイトルもおぼろげですがデザインと観光をテーマにする予定です。昨日はミューカツ(ミュージアム活動)のメンバーと一緒に作品の準備をしました。

ミューカツの作業風景


この日は1日かけて8点の作品を準備しました。たった8点、されど8点。展示作業の裏側をみせると「展示できる状態にもっていくまで大変ですよね…」とよく言われます。そう、準備の段階から大仕事!額を出し入れしていると踏ん張るので足も腰も痛い…

※画用紙でマットを作成しています。余白を計算しながら…


美術館は額に入った作品や軸になった作品だけでなく紙を丸めた状態の作品もあれば、裏打ちされていない1枚ものの作品がほとんどになります。額を新調することもマットの発注も予算的に難しいので、どうしたらこの作品を展示ができるだろうと思案して準備しています。スマートできれいな展示にしたい気持ちはありますが、いつもアットホームな展示。画用紙とのりとハサミとカッターで四苦八苦…

※額のメンテナンスもしています。古い金具は危険なので付け替え!


展示準備の作業では、同時に調査(計測・撮影)を行い、展示が終わったあとの収蔵も考えて展示方法を決めています。同時に考えることが多いので失敗するときもありますが、実際にやってみないと分からないこともあるので難しい…。この日もミューカツのメンバーが来る前までに方向性を決めて準備していましたが、結局は修正の繰り返し。なんとか目標の作業まで終えることができましたが、まだまだ新しい資料が待機しているので作業は続きます…。

※「マットと台紙の固定はドラテの“くるりんぱ”で!」と説明すると、せっせと準備してくれました。“くるりんぱ”で伝わるものですね…ありがたや!