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四国新聞(2020/03/21)

2020年3月21日(土)四国新聞に掲載されました。
街詩探索行ハローグッバイ#27
綾川町・ことでん挿頭丘駅「邦坊、丘の町で才能発揮」

和田邦坊旧宅・アトリエは個人の管理物件になるので一般公開をすることはできませんが、 近所では「画家さんの家」ということで今でも有名なお宅です。外観をみると、普通の一般住宅にみえますがよく観察してみると飾りの意匠がチラホラ。(管理者の方にお願いして)室内に入ると「ああ、ここにやっぱり和田邦坊がいたのだなあ・・・」と感嘆してしまう、そんなユニークな内装が残っています。


「琴平に行くと邦坊の匂いがする」と話す人がいたことを思い出しながら、私は「挿頭丘に行くと今も邦坊さんが生きている気がする」という感覚を覚えました。和田邦坊旧宅は、住居という空間から邦坊の生活観を垣間見ることができ、またクリエイティブな発想を実験する工房のような場所でした。美術館の収蔵室、会社の倉庫にある資料整理、そしてカフェやギャラリー業務などに追われる日々ですが、いつか和田邦坊研究の一環として丁寧に検証していきたい資料のひとつです。(学芸員M)

※写真は自宅で寛ぐ邦坊の姿(美術館所蔵写真より)