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『日本沈没』!!と和田邦坊

TBSの日曜劇場(毎週日曜よる9時放送)『日本沈没-希望のひと-』をご存じでしょうか。タイトルの通り、日本が沈没する危機をドラマ化したものですが、原作は1973年に刊行された小松左京による「日本沈没」になります。何度もドラマ化や映画化、アニメ化もしている不朽の名作です。

小松左京『日本沈没』
https://www.amazon.co.jp/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E6%B2%88%E6%B2%A1-%E6%B1%BA%E5%AE%9A%E7%89%88%E3%80%90%E6%96%87%E6%98%A5e-Books%E3%80%91-%E5%B0%8F%E6%9D%BE-%E5%B7%A6%E4%BA%AC-ebook/dp/B07433FFQT


恥ずかしながら私は小松左京の小説に触れたことはありません。どちらかというと、星新一くらいのライトなSFが好きなのですが、ドラマは毎週見てしまいます。さて、その小松左京ですが、実は和田邦坊とご縁がある方です。


『小松左京マガジン』第40号 2011

昭和49年(1974)小松左京は、香川県に来県し和田邦坊の自宅でインタビューをしています。企画のタイトルは「小松左京が聞く 大正・昭和の日本大衆文芸を支えた挿絵画家たち」で、邦坊はシリーズの4回目に登場しています。美術館の収蔵資料には、この取材の音声記録が残されています。かなり長い録音ですが、きままな邦坊の答え方に何度も小松左京が軌道修正しようとしている様子があり、当時のリアルなやりとりを肉声で楽しむことが出来ます。音声だから分かることですが、おそらく小松左京は邦坊の流ちょうな讃岐弁に翻弄されていたのかもしれません。また、次から次へと思い出す東京時代に話が膨らみ過ぎた感じもあります。ともあれ、マガジンのインタビュー記事は、邦坊のプライベートな一面も赤裸々に公開されており、興味深い話が満載です。文ばかりですが、内容は本当にDEEP!邦坊ファンにはご一読いただきたい1冊です。小松左京マガジンは、美術館のミュージアムコーナーでも販売しております。全集も刊行されていますが、マガジンは絶版に近いので気になる方はお早めに!



小松左京マガジン第40号出版 : 平成23年(2011)1,047円(税込)美術館で販売しています