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2021/12/7 四国新聞 讃岐民芸館がリニューアル

讃岐民芸館がリニューアル!

記事に詳細はありませんが、老朽化した新民芸館を一度全面解体して新しい建物がお披露目されるようです。もともと讃岐民芸館は、古民芸館、新民芸館、瓦館、家具館の4棟で構成されている施設です。また、敷地内の庭は昭和の小堀遠州とも謳われる中根金作が作庭。館長室の傍らには流政之の照明オブジェもあります。館長である和田邦坊が内装や外観のプロデュースを行い、展示台などの設えは桜製作所が手掛けています。そして、建物の設計は建築家・山本忠司(当時は県職員)が担当するなど、当時のトップクリエーターたちが集結して讃岐民芸館は作られました。


暮らしを豊かにする民芸…

もちろん、建物の箱だけに税金が使われたわけではありません。展示物も館長である邦坊とともに、民芸研究家としての目利きをもつ荒木計雄の手配により、讃岐の人たちの審美眼により選ばれし民芸品・工芸品が蒐集されています。当時は県の博物館も美術館もなかったということもあり、民芸品に限らない資料も収蔵されています。いわゆる定番の民芸品とは異なるものも多くあり、独自の収集法があったということも事実です。しかし、それも含めて「讃岐民芸」だと考えます。民芸については大きな派閥はあるものの讃岐民芸館は独自ジャンルを開拓した存在です。見る人が見ると「なにこれ、ガラクタやん…」と言われがちですが、これは見せ方や見方次第で変わるものです。リニューアルを機に収蔵品の丁寧な公開はもちろんのこと、どうしてここに民芸館があるのか、どのような思いがあって民芸館を設立するに至ったのか、民芸館があることによって私たちに何が還元されるのか。そもそも民芸館とは、なんなのか。邦坊が心を尽くした民芸館であることは間違いないのですが、暮らしを豊かにする思いがリニューアルに反映されていることを願ってやみません。

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栗林公園HP
https://www.my-kagawa.jp/ritsuringarden