讃岐の画家、和田邦坊 第1部
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企画展
和田邦坊画業館コレクション展vol.4
讃岐の画家、和田邦坊
第1部 2021年5月1日(土)~7月25日(日)
第2部 2021年8月12日(木)~11月14日(日)
休館日 火曜日・水曜日 ※展示替え期間 2021年7月26日(月)~8月11日(水)
場 所 和田邦坊画業館/灸まん美術館
入館料 一般500円、65歳以上の方・身体障害者手帳等をお持ちの方は300円 、小中高大生・無料
感染症の拡⼤防⽌のため、展覧会の中止または変更の可能性があります。 ご来館前に公式HPやお電話でご確認ください。また、マスクの着用とアルコール消毒にご協力ください。
Discover the good old KAGAWA
さよなら東京、ただいま香川
昭和13年(1938)邦坊は、戦況悪化と体調不良のため琴平に帰郷し、農事講習所の教員をしながら画家としての活動を始めます。多忙な東京生活から解放され、ようやく手に入れた時間。それは、疲れた心と体を癒し、もっと絵を描きたいという画欲に満ちたものになりました。 邦坊は「画家でありたい」と言い続けた人物ですが、意外にも個展は1度きりしか行わず公募展にも参加したことはありません。邦坊いわく、新聞漫画家という“絵描き”の仕事で一世風靡したものの、締め切りに追われて生活が破綻。健康と引き換えに得た成功から、世の中は名誉でも金でもないということを悟ったといいます。 邦坊にとって東京で味わった栄光と挫折は、時に人生を肯定する自信となり、また人の痛みや悲しみを知る心を作り、すべての創作物を支える原動力となりました。今回の展示では、東京での活躍が分かる初公開の新聞や雑誌の資料(渋沢栄一の取材記事など)とともに、邦坊の世界観が詰まった香川での画業を紹介いたします。
初公開
和田邦坊《喝破》昭和49年
五色台にある公益財団法人喝破道場のために描き下ろした作品。邦坊は、道場設立に奔走していた野田大燈氏の活動に賛同し、施設名を考えるなどの協力をしています。「喝破」とは、カッパと読み、心理を明らかにするという禅語になります。そこから、妖怪の河童と連想させて、道場のイメージキャラクターとして様々な河童の姿を描いたといいます。
関連イベント・ミュージアムトーク
担当学芸員が楽しく展覧会の見どころを解説いたします。
①2021年5月8日(土)
②2021年6月12日(土)
③2021年7月10日(土)
各日14:00 約45分 参加費無料(要入館料)、申込不要、人数制限あり
マスク着用・アルコール消毒にご協力ください。
感染症の拡大防止のため中止・変更の可能性があります。 事前にHPやSNSなどで開催についてご確認ください。
灸まん美術館 電話 0877-75-3000
展示リスト
和田邦坊画業館コレクション展vol.4讃岐の画家、和田邦坊
第1部 2021年5月1日(土)~7月25日(日)出展リスト
番号 /作品名・資料名 / 種類 / 点数 (点)/ 年代/ 出典、関係機関
1 《河童》 絵付皿 1 点 ―
2 《福》 絵付皿 1 点 ―
3 《フグ》 絵付皿 1 点 ―
4 ポストカードコレクション 絵葉書 11 点 昭和30~50年代
5 モダンボーイの和田邦坊 写真パネル 1 点 昭和初期
6 《長寿手帳》 手帳 1 点 昭和47年(1972)
7 《ウチの女房にゃ髭がある》 書籍 1 点 ―
8 《成金栄華時代》 書籍・扉絵 1 点 ―
9 ショッピングバッグ 紙袋 7 点 昭和20年代~ 栗林公園、讃岐民芸館、山田家うどん、名物かまど、豆芳、灸まん、巴堂
10 スケッチをする邦坊 写真パネル 1 点 ―
11 和田邦坊旧蔵資料・新聞切り抜き一括 新聞・雑誌切り抜き 82 点 昭和初期
12 当代人気者漫画訪問記 新聞・雑誌切り抜き 1 点 昭和6年(1931) 『朝日』博文館
13 世渡り漫画問答 菊池寛の巻 新聞・雑誌切り抜き 1 点 昭和9年(1934) 『KING』大日本雄辯會講談社
14 高杉早苗と見合ひをする記 新聞・雑誌切り抜き 1 点 昭和12年(1937) 出典不明
15 邦坊人生突進記 号外売りの巻 新聞・雑誌切り抜き 1 点 昭和11年(1936) 『富士』大日本雄辯會講談社
16 邦坊芸道修行 西洋舞踊の巻 新聞・雑誌切り抜き 1 点 昭和10年(1935) 『富士』大日本雄辯會講談社
17 昭和八年度予想 新聞・雑誌切り抜き 1 点 昭和7年(1932) 出典不明
18 JCD全国総会 ポスター 1 点 昭和44年(1969) 日本商環境デザイン協会(JCD)
19 JCD44年度全国総会<高松> ポスター 1 点 昭和44年(1969) 日本商環境デザイン協会(JCD)
20 《連絡船》 紙本彩色 1 点 ―
21 《瀬戸の曙》 紙本彩色 1 点 昭和30~40年代
22 《喝破》 板絵彩色 1 点 ― 所蔵・公益財団法人喝破道場
23 《喝破》下絵 紙本墨色 1 点 ―
24 一空庵において 写真パネル 2 点 ―
25 落款 落款 8 点 ―
26 《朝の霧》 紙本彩色 1 点 昭和47年(1972) 和田邦坊展(香川県文化会館)出展作品
27 風景画1 紙本彩色 1 点 ―
28 風景画2 紙本彩色 1 点 ―
29 岬の風景 スケッチ 1 点 ―
30 スケッチ1 スケッチ 1 点 ―
31 スケッチ2 スケッチ 1 点 ―
32 スケッチをする邦坊 写真パネル 2 点 ―
33 画材道具 画材道具 28 点 ―
34 個展ポスター ポスター 1 点 昭和47年(1972)
35 《夕照》 紙本墨色 1 点 昭和47年(1972) 和田邦坊展(香川県文化会館)出展作品
36 《木の精》 紙本墨色 1 点 昭和47年(1972) 和田邦坊展(香川県文化会館)出展作品
37 《梅雨雲》 紙本墨色 1 点 昭和47年(1972) 和田邦坊展(香川県文化会館)出展作品
38 《おとぼけ人形》 紙本墨色 6 点 昭和40年代 民芸城山(丸亀)制作
39 雷神 盆絵彩色 1 点 ―
40 虎図 飾り団扇・木版画 1 点 ―
41 布巾 染物 1 点 ― ふくみ屋(琴平町)
42 芍薬 染付 1 点 ―
43 梅 染付 1 点 ―
44 《野菜三笑河童》 紙本彩色 1 点 ―
45 《夏安居》 紙本彩色 1 点 昭和40年(1965)
46 《山悠々水悠々》 木版画 1 点 昭和31年(1956)