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邦坊青春グラフィティ



企画展

和田邦坊画業館コレクション展vol.6 
邦坊青春グラフィティ

 会 期
<episode1>2022年12月17日(土)~2023年3月20日(月)  終了しました

<episode2>2023年4月15日(土)~7月2日(日)

<episode3>2023年7月22日(土)~11月13日(月) 
※各期間で絵画作品を展示替えいたします※  9:00~17:00(入館は16:30まで) 


休館日      
火曜日・水曜日
展示替え期間 7月3日~7月21日

場 所        
和田邦坊画業館/灸まん美術館

入館料   
一般500円、65歳以上の方・身体障害者手帳等をお持ちの方は300円、小中高大生・無料




明治・大正・昭和・平成 
4つの時代を生きた和田邦坊の人生

「名前は(あまり)有名でないけれど、香川のあれもこれも邦坊さんの仕事です」と銘打ったリニューアル展から4年が経ちました。その後、企画展だけでなくトークイベントや講座、朗読会、記念切手のリリース、ラッピングバスのプロデュース、雑誌の監修など様々な企画を重ねてきました。少しは香川県内での知名度も上がったかなと期待していますが、皆様いかがでしょうか。さて邦坊画伯がこの世を去って30年が過ぎました。もう30年?まだ30年?となるかもしれませんが、今回はその人生を和田邦坊秘蔵の古写真で振り返ります。
展示では、邦坊宅に遺されていた写真コレクションを中心に紹介いたします。晩年まで大切に保管していた手作りのアルバム帳。時事漫画家時代に撮影した取材写真の数々。職場で働く邦坊の姿からリラックスしたスナップ写真などなど。様々な時代を切り取った写真をみると、和田邦坊という1人の人生だけでなく日本のPOPカルチャーや郷土の歴史、昭和のセンチメンタルな風景も楽しむことができます。またepisode1~3の会期ごとにコーナー企画を作って絵画作品もご紹介します。どうぞ思い出の写真とともに邦坊の青春時代を一緒に楽しみましょう。

特別公開作品


和田邦夫《琴平谷川》絹本着色 大正時代
金刀比羅宮所蔵

30年ぶりに公開する貴重な作品です。こちらは邦坊が16歳の時に描いた日本画と言われていますが、正確な制作年代は特定できていません。ただ本名の「邦夫」とサインがあるので間違いなく10代の頃の作品と分かります(ペンネームの「邦坊」は20代から使用)。描いている風景は、邦坊の実家に近い谷川(金刀比羅宮の神椿カフェよりも少し下がったエリア)という場所です。金刀比羅宮の所蔵作品になりますが、邦坊が奉納したわけではありません。(制作から少し時間が経ってからになりますが)昭和10年に金刀比羅宮の宮司・琴陵光煕(1875-1946)が作品を寄贈したという履歴が残されています。現段階では、邦坊と宮司との関係ははっきりと分かっていません。しかし、光煕は金刀比羅宮の宝物館や学芸館の整備に尽力した文化人としての一面もあり、画家を志していた邦坊少年と芸術を通した交流(支援?)を想像することができます。


和田邦坊《高灯籠》紙本着色 戦前
金刀比羅宮所蔵

金刀比羅宮が所蔵する本邦初公開の作品です。サインは邦坊とありますが、落款は「クニボー」と彫られた印になっています。これは邦坊が20代の頃によく使っていた落款の形になります。画題は、琴平の名所として有名な高灯籠です。灯籠は、石積みの基壇にかけてすーっと消えるような薄墨で描かれており、凛々しくそびえたつ高さを表現しています。また、赤いマフラーを巻いた紳士が2人歩いています。それぞれ着物姿ですが、オシャレな洋装の帽子をかぶっています。灯籠の下は、広場になっており憩いの場所としても親しまれています。もしかしたら、近所の人たちの散歩風景を描いているのかもしれません。作品は、昭和12年に地元の住民(おそらく邦坊の遠戚)が金刀比羅宮に奉納した作品になります。奉納の経緯まで記録されていませんでしたが、時局が厳しい時期を迎えつつあるため戦勝祈願を願う形として奉納したのかもしれません。

初公開作品


豆芳関係資料
かつて高松市にあった豆芳。「ひょうげ豆」や「しょうゆ豆」を懐かしく思い出す人も多いのではないでしょうか。市内にあった店舗は令和2年に閉店しており、すでに商品もありません。邦坊が店名を考え、商品開発、店舗デザインまで幅広くプロデュースした店でした。このたび、関係企業から代々引き継いできたという豆芳関連の資料を寄贈いただきました。

展示風景


ミュージアムトーク


担当学芸員が楽しく展覧会の見どころを解説いたします。解説用のマイクを導入しました!マスク着用のうえ距離を保ちながらご案内させていただきます。エピソードを聞くと、もっと作品が楽しくなるはず!皆様のご参加をお待ちしております(^^)

<開催日>
2023年(1)4月22日(土) (2)5月13日(土) (3)6月10日(土) (4)7月1日(土) 


各日14:00(約45分) 
場所:和田邦坊画業館 
参加費無料(要入館料)申込不要

新作・邦坊カルタも展示しています。


IKUNAS和田邦坊特集号の発刊を記念してオリジナルカルタを作成しました。
邦坊画伯の作品を遊びながらお楽しみください。クスっと笑える楽しい読み札も見逃せない~。
制作:三木ちひろ・ちさと 協力:株式会社tao. 監修:灸まん美術館

※詳細はブログで紹介しています!https://kyuman.art/blog/research/entry-621.html