ミューカツ夏レポート!
| 学芸室より
ミューカツとは、ミュージアムボランティア活動の愛称です。
当館では、不定期に美術館活動に興味がある方と学芸員が一緒に調査活動や展示作業を行っています。
無償のボランティア活動になりますが(プライスレスな)お得な特典があります。例えばその時々に整理している資料や作品のこぼれ話をギャラリートーク風にお話ししたり、資料名がついていない作品を鑑賞がてら観察してみんなで資料名を命名したり。ただの単純作業にならないようにいろいろ工夫しています。
邦坊がデザインしたお盆の資料名を考えるワークショップのような時間も開催しています。幾何学文様にしか見えなかったけれど、じっくり3人で観察してみると「あ!松竹梅!」と閃くことも。1点1点ダメだしを繰り返しながら3人で納得できた名前を資料名に採用しました。これで無事に資料登録完成!!
ドドーンと古い冊子が登場。倉庫から発掘したもので汚れを落としてから整理しました。欠番も多くて番号を1冊1冊確認。ひとりですると1日以上かかりそうな仕事も2人で取り組むと2時間で終了。嬉しい!美しく整理できました。感謝!
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小さな美術館ですが未知の作品や資料はまだまだ眠っています。どこまで何があるのか、まだ中の人も分かっていません。それくらい膨大な数が控えています。残念ながらミューカツの活動はしばらくありませんが、和田邦坊の魅力的な人生を彩る資料・作品に敬意を示しながら確実に未来に継承できるよう丁寧に分類し、今できる作業をコツコツと続けていきたいと思います。