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香川県文化芸術新人賞展@香川県文化会館


当館の専属カメラマン?ともいえる宮脇慎太郎氏の展覧会(香川県文化芸術新人賞展)が香川県文化会館で開催されます!香川県文化会館といえば、昭和47年に「和田邦坊展」を開催した場所。毎年、香川県を代表する新人作家たちの発表の場となっています。現在開催中の企画展「味な世の中―和田邦坊の眼差し―」のメインビジュアルも宮脇氏の協力を受けました。県内外のアーティストから絶大な支持を受ける写真家ですが、いつも邦坊画伯の作品に対してもいつも熱く撮影に臨んでくれる方です。香川県文化会館の開催ということで、邦坊さんも見守っているはず…!盛会を祈念しております。

香川県文化芸術新人賞展
宮脇慎太郎(写真家)・福本百恵(日本画家)
2022年2月5日 (土) ~ 2月20日 (日)
香川県文化会館 2・3階展示室 観覧無料
https://www.pref.kagawa.lg.jp/kmuseum/kmuseum/bunkakaikan/kfvn.html

和田邦坊展@香川県文化会館の写真ギャラリー


「和田邦坊展」の開催期間は昭和47年10月12日から10月26日でした。ちょうど50年前ですね…


当時の新聞記事をみると次のように個展のことを紹介しています。

和田画伯、初の個展 きょうから県文化会館 ユニークな画風で知られる日本画家の和田邦坊氏が初めての個展を開く。和田邦坊展として十二日から県文化会館でフタをあけ、水墨画、水彩画など百七十四点の邦坊画をズラリ並べる。この郷土が生んだ異色画家、これまでは「何か人にみせたくないので、展覧会はあまり好きではなかった」のだが「各方面からぜひにというので、ほなやろか」と初めての個展となった。個展は県文化会館の一階から三階までの全館を使う。作品は山水画あり、ユーモラスなナマズの絵ありで変化に富んでいる。
四国新聞 昭和47年10月12日


文化会館全体まるごと和田邦坊の作品に溢れていたという個展。美術館にも当時の芳名録などが残されていますが、展覧会のレセプションにはイサムノグチも参加したとか…。いつか同じ場所で大回顧展なんてしてみたいなあ…

ちなみに「ナマズの絵」は、香川県立ミュージアムが所蔵しています。個展で出した作品はどれもこれも気合が入っていたのか、とにかく額装が立派で重厚感あるものばかり。「展示するのも大変…」という話もよく聞きます。ちなみに、当館で常設している横長の松の作品、縦長の仏の作品も個展のために描きおろした作品です。