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IKUNASの取材撮影をしました!

和田邦坊作品を撮る!!

美術館が広報で使用する作品は、いつも宮脇慎太郎氏に撮影を依頼しています。今回は、IKUNASの取材写真でしたが、ありがたいことにカメラマンを指名でき、いつものスタイルで撮影に臨むことができました。ただ、被写体の作品が大きくていつもと勝手が違う現場で大変でした。疲れた~・・・・


暗幕のテントを作ろう!

今回の難所は、縦145㎝横190㎝の《酣春》の撮影でした。まず、大きくて重いので収蔵室からの搬出が大変でした。(片付けもきっと大変…)また、作品にはガラスではなくアクリル板が入っているので、正面から見るだけでもユラユラと波打つ歪みがありました。大きな作品ということでアクリル板を外すという選択もできず…。そこで、カメラマンにはアクリル板をいれたまま歪みがない画像を撮影してもらうことに。これがまあまあ大変なこととは知らず、、、

鮮やかな現場の判断…


スタンドに横棒をつないで骨組みをセット。…すると、布の重みでスタンドがフラフラしていたので、ウエイトが必要になったのですが、美術館にも持ち合わせがなく。。。急遽、カメラマンのバッグに重めの工具を入れて簡易ウエイトにしました。瞬時にその時々のありもので対応するという現場!!中の人も大変勉強になりました。

チームプレーで撮影だ!


3人がかりで撮影をサポート。この作品の、この現場のために作ったスタジオですが、今日だけのフォーメーションもたくさん生まれました(笑)例えば「フォーメーション獅子舞」。これは、カメラを覆うように暗幕を3人かがりでかぶせるという技でした。きっと今後使うことはないフォーメーションですが、丁寧に作品に合わせた撮影方法を考えていただきました。何を優先するか、話し合いながら撮影できるので本当に信頼できる現場です。

おわりに


今回も美しくカッコよく撮影いただきありがとうございます。作品も邦坊画伯も喜んでいると思います!チームプレーで撮影した写真たち。さて、雑誌ではどのような表情で登場するのでしょうか。表紙はどれになるのかな~。ワクワク。

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2022年秋号の予告

IKUNASのHPはこちら
https://www.ikunas.com/ikunas/

IKUNASとは、讃岐モノを素敵に紹介している雑誌です。美しい写真も多いので見ごたえ抜群。香川を知る人、香川を知らない人にもおすすめです。次号からリニューアル号としてリリースされます。有難いことに、その第一弾が「和田邦坊特集」!今年は没後30年にもあたるので、いい記念誌になりそうです。ちなみに、美術館が監修を担当しています。取材対応、資料スキャン、文献集め、頑張ろう~!