2023/12/08 高松短大で講座を担当しました
| 学芸室より
先日(2023年12月8日)当館学芸員が高松短期大学の講座を担当しました。秘書課2年生42人が受講する「応用演習Ⅱ」(必修科目)のなかで和田邦坊の人生とともに学芸員業務の紹介を行いました。女子生徒ばかりということもあり四国学院大学とは違った雰囲気でしたが、とても感じのいい学生さんばかりでした。
仕事の原動力は「嬉しかったことの積み重ね!」
講義は、香川県の文化財専門員をされていたN先生からの依頼でした。私にとっては前職からお世話になっていたのでお話を頂けてとても嬉しかったのですが、講義のテーマが「女性の活躍」と聞いて恐縮してしまいました。どうしようかなと思ったのですが和田邦坊の人生や私の学芸業務の話を手掛かりにして人生を模索する時間、活躍の場を求めての転職についてお話しました。邦坊画伯もなかなかモラトリアムな青春時代を過ごしているので人生の決断、人との縁、転職の参考になったかなと思います。
学生に向けてのメッセージ…
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講義の恒例ですが、感想文を提出してもらうことにしました。私は、これが講義の目的といってもいいくらい感想をいつも楽しみにしています。あまり学びの感想は期待していないのですが、若人たちの素直な気持ちで綴られた文章は新鮮です。あと、おまけコーナーとして最近の流行りを聞くこともマイブーム。高松短大の学生は、韓流メイクやファッションが多かったので好きなアーティストも韓国系でした(ほとんど分からなかった…)。今回講座は1回きりになりますが、和田邦坊という人物が香川にいたこと、そして美術館があること、歴史・文化を伝える学芸員の仕事、なりたい職業への道のり、など和田邦坊のPRをしつつ自分の人生を見つめ直す良い機会となりました。
図書館探訪・学内散策をしました
校内には、池原昭治さんの作品や速水史郎さんの彫刻もありアートスポットがたくさんありました。それぞれ美術館(和田邦坊)とは親交がある方なのでとてもご縁を感じました。なにより私の祖父がこの大学の教壇(社会人コース)を担当していたこともあり個人的に感慨深いものがありました。佃学長ともご挨拶させていただき、また新しいプロジェクトが動く予定です。今回の講座で、いろいろ挑戦をしているとステキなご縁にたどり着くということを実践することができました。これからも学芸員業務に邁進していきたいと思います!(学芸員・西谷)