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2021/11/26 四国新聞/瀬戸内物語(130)

来年のことをいうと鬼が笑うといいますが、もう来年度の事業も考えなくてはなりません。2022年は寅年。実は、和田邦坊の没後30年にあたる年になります。邦坊が他界した年は、まだまだ平成の始まりでした。元号も令和と変わって、邦坊画伯も遠い昔の人になりつつありますが、残した作品や活動は色褪せていません。成金栄華時代の著作権申請は毎月5~6件。Twitterでもバズる。まだ発表できませんが、あれやこれやの事業で和田邦坊の作品は輝き続けています。そんな和田邦坊画伯が四国新聞のコラムに掲載されました。

2021/11/26 四国新聞/瀬戸内物語(130)

瀬戸内国際芸術祭のディレクター・北川フラム氏による「瀬戸内物語」(第130回)に満を持して画家・和田邦坊が登場しました。SF作家小松左京の『日本沈没』に触れながら邦坊のインタビュー記事を引用し、多彩な香川人の特徴について講評しています。いま話題のドラマの原作者と邦坊が繋がっていたことは、北川氏ならずとも驚いている人も多いのではないでしょうか。瀬戸芸では、ほとんど名前も顔も知られていないアーティストの邦坊画伯ですが、このような記事をきっかけに興味を持ってもらえれば幸いです。惜しむべきは、記事が掲載されたときに美術館が企画展をしていないこと。今朝も「和田邦坊画業館はあいていますか?」のお電話が続き、申し訳ない気持ちでいっぱいです。ただいま展示がえ中となり、次回の企画展は2021年1月2日からです。興味をもった読者の皆様。ぜひ来年までその好奇心を維持してください!お正月のご来館をお待ちしております。

<次回予告>


和田邦坊画業館コレクション展vol.5 
味な世の中―和田邦坊の眼差し―
第1部 2022年1月2日(日)~5月8日(日)
第2部 2022年6月4日(土)~10月2日(日)
開館時間 9:00~17:00(入館は16:30まで) 

※第1部と第2部は内容を変えてご紹介いたします。 

https://kyuman.art/event/exhibition/entry-415.html

おまけ


邦坊さんも参拝…

杖を使って昇り降り

ちなみに、残念ながら当館は瀬戸芸とは毎年縁遠い美術館です。おそらく来年も事業として関わる予定はありません。当館は粛々と没後30年をささやかにお祝いする年にするつもりです。ただ、瀬戸芸の開催地が「海」や「島」であれば、もっと海の神様をお祀りする金刀比羅宮(こんぴらさん)に思いを寄せてもらえるといいなあといつも思っています(個人的見解です)。宗教団体との関りは行政的に難しいのかもしれませんが、金刀比羅宮には海事資料(重要有形民俗文化財)も数多く所蔵しています。また、円山応挙や伊藤若冲、そして高橋由一など歴史的な価値を持つ美術作品も有名です。参道近くには「海の科学館」もあり、旭社までの階段沿いには海への願いを込めた圧巻の絵馬堂もあります。



【展望台からみる讃岐富士】絵葉書の原画(戦前)

金刀比羅宮に思いを馳せると、海の平和を衛ること海の安全を祈願することは、今も昔もアートにも繋がるように思えてなりません。ちなみに、金刀比羅宮の秘宝のなかには、なんと邦坊画伯の作品も収蔵されています。この話はまた別の機会に紹介したいのですが、とにかく私たちが想像する以上に金刀比羅宮には魅力的な新旧アートがいっぱいです。

関連サイト

金刀比羅宮 美の世界
https://www.shikoku-np.co.jp/feature/kotohira/index.html

海の科学館
https://kotohira.kaiyohakubutukan.or.jp/

瀬戸内国際芸術祭
https://setouchi-artfest.jp/