《成金栄華時代》の舞台は函館?『ピーブス函館vol.124』株式会社peeps hakodate、2024年4月13日
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《成金栄華時代》の舞台は函館?
報告が遅くなりましたが、今年の春先に北海道の地域情報誌『ピーブス函館』から《成金栄華時代》の取材がありました。フィギアで話題になったので全国からの問い合わせも続いていましたが『ピーブス函館』の編集部からはフィギアだけでなく《成金栄華時代》の舞台についての取材を受けました。成金のモデルになったと言われる人物は誰か、そしてお札を燃やした料亭の舞台は函館ではないのか?!という真相を追いかけた特集記事でした。
ちょうど美術館も違う視点で《成金栄華時代》の調査をしていたのでグッドタイミング。ただ作者の和田邦坊からの言葉でなにかモデルについて語られているわけではないので真相解明には至っていません。《成金栄華時代》のモデルは、その時々の文献で示されていますが有力なのは虎大尽といわれた山本唯三郎です。香川県のお隣・岡山県出身の実業家ですがあまり先行研究もない人物。破天荒なエピソードも多く、著作物も多いようです。
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よく美術館も「早くモデルを特定してくださいよ~」というようなご意見をいただきます。確かにモデルが特定できると作品の鑑賞をより深めることができますが、、、邦坊作品は《成金栄華時代》だけをみるのはもったいないような気がします。個人的に史実をもとにして考えた漫画だと思っていません。知的好奇心とユーモアを楽しんだ和田邦坊のオリジナルの作品ではないかと…。せっかくなので岡山と香川の郷土史研究を深化させたいところではありますが、すべての創作物を調査対象にして《成金栄華時代》の面白みを検証していきたいと考えています。
資料調査は続く、続く
新聞漫画家としての取材経験、大好きだった落語など創作活動のヒントは盛りだくさん。点と点が繋がる瞬間を求めて資料調査は続く、続く…。また、どちらかというと《成金栄華時代》の認知度の広がりについての方が気になるところです。調査の段取りもつけているのですが、、、今年も無理そうです。ともあれ、《成金栄華時代》のフィギアをきっかけに様々なご縁をいただいております。邦坊さんも思わぬ展開にびっくりしていると思いますが、きっとクスッと笑って喜んでいるのではないでしょうか。
函館の地域情報誌について
『ピーブス函館』は、とことん「函館」を特集した情報誌です。函館愛を感じるシリーズばかりでバックナンバーも面白そう。フリーペーパーとして配布されているところも驚き…このクオリティで無料…。今回の取材でも《成金栄華時代》の真相は分からないままですが、記事を読むと函館が《成金栄華時代》の舞台だったらいいなあと思ってしまいます。せっかくのご縁なので函館説を推していきたいような…(笑)
『ピーブス函館vol.124』株式会社peeps hakodate、2024
peeps Hakodate HP
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函館で100冊の地域情報誌を作ってきた編集者が語る「その時代に生きた人の声を残す意味」
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