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邦坊、お気に入りのポスター発見?!

―お気に入りのポスター発見の巻―

こちらは、邦坊画伯のアトリエの壁にあった佐伯祐三《ロシアの少女》のポスターです。上部の破れ加減をみると、ポスターというか元々はカレンダーだったのかもしれません。実は、元アトリエに入室する機会があり、急いで邦坊の遺品と思われるものを回収してきました。このポスターは、時が止まった和室の壁に貼りっぱなしにされていたものになります。ちょうど作業スペースから目線に入る壁に掲示しており、毎日この作品を眺めながら邦坊は絵を描いていたようです。そういえば、憧れの画家として富岡鉄斎の名前を出していますが、洋画の作品にも興味があったということは新発見かもしれません。いやいや、若かりし頃は洋画研究所に出入りしていた時期もあるくらいなのでジャンルを問わず好きなものに囲まれたいタイプだったのかも…。


四隅を養生して展示に備えます

角に耳をつけました。これで本紙は大丈夫。

残念ながら邦坊は「佐伯祐三の作品が好き・・・」というようなコメントは残していませんが、きっとインスピレーションを与えてくれる存在として気に入っていたことでしょう。このように、アトリエを飾る何気ないインテリアやお気に入りの作家・作品にも注目してみると、新たな視点で邦坊作品を楽しむことができます。

<追伸>こちらは、新収蔵品として次回の展示でご紹介いたします。どうぞお楽しみに~。

関連サイト


佐伯祐三といえば、大阪中之島美術館の所蔵作品ということで有名です。今年オープンした新しい美術館として話題を集めており、第一弾の企画展も佐伯祐三の作品がメインビジュアルに選ばれていました。略歴をみると、邦坊画伯とほぼ同年代の作家ですね。

洋画家・佐伯祐三(1898–1928)の詳しい解説は大阪中之島美術館のサイトを参考ください。
https://nakka-art.jp/collection/top/saekiyuzou/?msclkid=3334b6ebcf6d11ec8e9d893358c787d3

大阪中之島美術館
https://nakka-art.jp/