成金おじさんの二次創作について
| よもやま話
成金おじさん、著作権よもやま話
当館は和田邦坊作品の著作権を管理している美術館です。そのため「収蔵品から商品デザインのアイデアをいただきたい」「和田邦坊デザインで文房具を作りたいです」といったご相談・ご連絡を定期的にいただきます。一番多いお問い合わせは《成金栄華時代》の画像利用についてです。最近は、紙の本だけでなくデジタル図書の媒体も増えているため手続きも複雑に…。その都度、検討と協議を重ねて申請を受けています。さて、AIの進化も進み「著作権」という言葉を耳にする機会も増えました。しかし、意外と知られていないことも多くあります。私たちも戸惑う案件がでてきたら弁護士に相談していますが、まずは専門機関のサイトを参考しながら権利関係を調べています。
▼和田邦坊作品の著作権について
https://kyuman.art/copyright/
▼公益財団法人著作権情報センター
https://www.cric.or.jp/
●和田邦坊画伯のポートレート(顔写真)は、灸まん美術館が所蔵する資料です。許可なく使用することは認めていません。これも無断使用が多くて…。美術館としては邦坊画伯の顔を知ってもらいたいところはありますが写真も収蔵資料になりますので、申請いただいたうえでの利用をお願いします。ちなみにこの写真は和田邦坊旧蔵資料のひとつです。利用用途にあわせたご相談(有償or無償)をしております。チラシなどの画像をスキャンした二次利用も認めていません。
作品に敬意を込めたオマージュ作品とは…
美術館は作品のブランドを守るため厳格に著作権を管理していますが、オマージュ作品については歓迎しています。オマージュ作品とは、例をみていただくと分かりやすいのですが、ただの模倣ではなく作者と作品に敬意を込めた二次創作を指しています。著作権侵害に該当する行為は、画像そのものを使った作品です。人物のトリミングなども対象になります。個人の趣味の範囲であれば問題ありませんが、商品として販売することは著作権の侵害になります。但し、美術館に画像利用申請すると販売物の制作も可能ですのでご相談ください(画像利用料は必要です)。
ちなみに、作品を連想するセリフやオリジナルキャラクターがお札を燃やすポーズなどは、著作権の侵害にあたりません。フリー素材で有名な「いらすとや」にも《成金栄華時代》を彷彿させるイラストがあります。
▼かわいいフリー素材集いらすとや
https://www.irasutoya.com/2017/02/blog-post_90.html
最近みつけたオマージュ作品はこちら
最近LINEスタンプで可愛い作品を見つけました。(二足歩行の)ゴールデンレトリバーがお札を燃やしているというスタンプ…。これは間違いなく《成金栄華時代》のおじさんをオマージュしていますね!「いつ誰に送るスタンプだろう」と思いましたが、くすっと笑っちゃいますよね。可愛いから満点合格!(笑)今回、クリエーターの方と連絡が取れ、またご厚意で画像提供もいただきましたのでご紹介いたします。和田邦坊イズムというか、《成金栄華時代》のDNAが可愛い系の作品にも伝播していくことは嬉しい広がりです。皆さん、どうぞご参考ください(^^)
▼LINEスタンプ
「二足歩行のゴールデンレトリバー」
https://store.line.me/stickershop/product/31930294/ja
関連サイト
▼和田邦坊《成金栄華時代》の著作権保護期間はいつまで?
成金おじさん公式フィギュアから考える
https://togetter.com/li/2312888
↑光栄なことにまとめサイトもできています。
▼過去のブログ
2024/05/02四国新聞 記者ノート 切れてません、著作権
https://kyuman.art/blog/media/entry-778.html
▼過去のブログ
2024年!新札と和田邦坊の風刺漫画
埼玉県立歴史と民俗の博物館で《成金栄華時代》のオマージュイラスト登場
https://kyuman.art/blog/kangai/entry-797.html
