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予告■春かすみ・夏の夜風<前期>


和田邦坊画業館コレクション展vol.2
  春かすみ/夏の夜風<前期>


 

<前期>2020年3月1日(日)~5月19日(火)

 

<後期>2020年6月25日(木)~9月22日(火)

 

時 間  9:00~17:00(入館は16:30まで)

 

休館日  水曜日、展示替え期間2020年5月20日(水)-6月24日(水)

 

場 所  灸まん美術館/和田邦坊画業館

 

入館料  一般500円、65歳以上の方・身体障害者手帳等をお持ちの方は300円 ・小中高大生・無料

 

 

 

絵を見るということは、

その人の心にふれることである

 

本展は、初公開の写真資料とともに和田邦坊画業館の絵画作品を紹介いたします。時事漫画家、小説家、農事講習所教員、讃岐民芸館館長、商業デザイナー、画家など多彩な才能を発揮した邦坊ですが、自身としては「画家でありたい」と願っていた人物です。その画業は、すべてのキャリアに繋がる自由奔放な作品ばかりを残しています。水墨、水彩、クレヨン、鉛筆など画材道具も表現方法もジャンルにとらわれていません。エネルギーに溢れた色彩、飄々とした線画、そして絶妙な間を持たせた空間表現、ゆるい漫画絵のような作品もあり、ただの日本画家とは言い切れない、底知れぬ魅力と面白さを持っています。目指した画家は富岡鉄斎と言い「芸術は一生もの、死ぬまで勉強しなければ」と常に新しいものを求め続けた画家・和田邦坊。春から夏の季節を愛でながらその画業をお楽しみください。

 

 


ミュージアムトーク


開催日 2020年3月8日(日)4月12日(日)5月10日(日)
時間 各日14:00(約45分)
参加費 無料(但し、入館料が必要)
予約 不要

担当学芸員より展示解説を行います。
各日、先着10名様にプレゼントを贈呈しています。
お気軽にご参加ください。

展示内容


椿の紅に心動けり

邦坊が描く絵画には、中村草田男、種田山頭火、正岡子規、松尾芭蕉、小林一茶などの俳人・歌人たちの作品が賛(絵の余白に書かれた文字のこと)として登場しています。邦坊も辞書や全集を読みながら句作に励んでいましたが、あまり自分の句を採用していません。しかし、椿を描くときだけは自作の「慾去りし 我と思えど陽だまりの 椿の紅に心動けり」を繰り返し使っています。邦坊は、健康と引き換えにして東京時代の成功を得たと考えており「世の中は名誉でもなく金でもない、精神的な安定が一番大切である」「一切は空である(すべての欲がなくなった)」と何度もインタビューで語っていますが、句のなかでは椿をみると心が動かされ欲がでてしまったと歌っています。画家として「この花を描きたい」という画欲が生まれたということでしょうか。椿の紅は、無欲の境地に立っていた画家の心も動かした美しさでした。


おもちゃ箱のようなアトリエ

邦坊の制作現場は、讃岐民芸館の館長室(現・惜々亭)と自宅近くに構えていたアトリエになります。昭和49年(1974)に民芸館館長を退職してから作ったアトリエは、レンガ作りの平屋の建物で、洋室のリビングと和室を備えていました。邦坊のイメージとしては、日本的な設えを想像してしまいますが意外にも内装は赤色、黄色、水色に塗装されたカラフルな壁や北欧デザインの照明などモダンな空間で統一されていました。そして、自身が描いた作品もあちらこちらに展示しておりマイワールドを構築している様子が分かります。写真に写る邦坊は、いつも煙草をふかしています。雑然と丸めて棚に押し込んだ和紙、ごちゃ混ぜに床に広げたアクリルや顔料などの画材道具。邦坊の作品は、この場所から生まれたのでした。