画業館の展示室、プチリニューアルしました!
| 事業報告
展示室の「プチ」リニューアル
先日(2024年5月22日)美術館はプチリニューアルいたしました。プチということで、ほんの少しだけの工事ですが、満を持して電気系統の整備を行いました。美術館LOVEのお客様であれば気づいてくれるかな~程度のリニューアルですが、中の人にとっては悲願の工事でした!以下、工事記録を紹介いたします。
展示室を照らす、中央ライトの復活!!!
年季がはいった美術館。壁の劣化も気になりますが、まずは切れた電球を取り換えることから始めました。実はかれこれ数年間(いや、数十年)電球が切れてしまったライトがありました。中央にあるライトは、展示室の天井から吊るされた円盤のようなお洒落な照明ですが、一度電球が切れてしまうと素人では取り換えが無理!という危険な高さにありました。また、特殊な電球だったので新しく購入することも難しく、、、そもそもハロゲンライトになるので電気代も高くつき、二の足を踏むどころかもう点灯を諦めていました。
しかし、工務店さんに相談する同型のLEDライトがあることが分かり満を持して足場も発注、すべての電球を取り換えしました。LEDにすれば永年大丈夫!というわけではないのですが、いままでのように危険を冒して取り替えることはなくなったので一安心…。
パッと明るくLEDに大変身!
平台ケースの照明も蛍光灯からLEDにしました。中央ライトよりも長持ちしていた蛍光灯ですが、展示物の劣化も気になったので総入れ替えを行いました。これは、DIYでもよく使用されているテープライトを応用し。展示スペースが白々しくなるくらい明るくなってしまいましたが、資料にも安心を与えたかったので交換して良かったです。
安心安全のための補強工事
ライトを支える補強も行いました。テグスとワイヤーで不安定に固定していた部分に金具を取り付けて補強しました。お客さんからも「これ、大丈夫?」と言われていたエリアだったので工事の大本命ともいえる作業でした。当館は、手作りに溢れたアットホームな展示室ですが安心安全の場づくりは基本中の基本。これで働く私たちも安心してお仕事ができます!すべての工事が無事に完了してホッとしました…。
おわりに
美術館は、開館して30年以上が経ちます。2018年にも外壁の塗装、トイレの工事(女子トイレを和式から洋式へ)を行いましたが、それ以後もカフェスペースの雨漏り、調理場の扉の劣化、自動ドアの故障、トイレの水漏れなど様々なトラブルが続いていました。美術館も潤沢な予算があるわけではないので現状維持、もしくは誤魔化しながら使ってきた部分があります。「コンクリートの建物は何十年たっても安心!」とどこか慢心していた気がしますが、長く使うためにメンテナンスは欠かせないなあと強く思う今日この頃です。収蔵作品を守ることも美術館の大本命ですが、建物に関しては(大げさに聞こえますが)人の命もかかっているので定期的に管理体制を会社と相談していきたいと思いました。