展示作業のラストスパート!
| 学芸室より
2022年5月22日のミューカツ
2022年5月22日(日)は、パネルの設置作業をチームで行いました。当館の壁は、他館のように漆喰壁ではなくコンクリート製になっているので、釘やピンを刺すことができません。そこで、等間隔にあるフックに合わせて吊り金具をあてて展示するのですが大きな作品になればなるほど、その感覚が難しくなります…。上下と左右のバランス、そして作品の安定性を見極めながら「ここだ!」というポイントを探して作業するので体よりも頭を使う感じです。いろいろ検討した結果、しっくりくる場所に展示することができました。展覧会のフォトスポットにもなるような場所なので、きっとお客さんも楽しんでくれるはず…!
そのほかの作業は、解説パネルの制作・設置など細かい作業を行いました。パネルは消耗品ですが、のりスプレーを駆使して前回のパネルをリサイクルしながら使っています。節約しすぎると作業効率が悪いのですが、メンバーの手際の良さに救われて上手にエコ活動ができましたwww!
2022年5月25日のミューカツ
20222年5月25日(水)は、2グループに分かれれて作業しました。まず、撤収用の梱包資材作り。展示作業をしながら片付けの準備も同時進行で敢行!単純作業ですが以下の3工程を行いました。
①作品の法量をチェック(作品の状況も確認する)
②額装した作品のガラス面を保護する養生板を段ボールとエアキャップで制作
③作品のサイズに合わせて巻段ボールをカットする
実は、展覧会ごとにこのような梱包資材を作り続けています。なかなか場所と時間がないと取り組めない作業でしたが、無事に今回作業で(額装の作品に限りますが)すべての作品を養生することができました(祝)ご協力ありがとうございました!展示も始まっていないのですが、撤収作業が楽しみです。
また、展示作業チームでは、作品の配置の微調整や修正、マット作成などを行いました。当館には額装されていない資料が多くあり、展示するときはそのつど作品に合わせたマットの制作や額の手配する必要があります。これが地味に大変…。たった1点の作品を額に入れるだけで半日以上を費やすときもあります。マットといっても、ただ画用紙に小窓をつければいいだけでなはなくて、作品のセンターをどこに置くか、余白はどこまでとるか、隣に展示する作品の兼ね合いなども計算しながら(ときにはその計算を無視しながら!)切っていきます。試行錯誤の結果、無事に素敵に額装できました!お披露目が楽しみです!!
展示のご案内
和田邦坊画業館コレクション展vol.5
味な世の中―和田邦坊の眼差し― 第2部
2022年6月4日(土)~10月2日(日)
休館日 火曜日・水曜日
※第1部から展示替えしてご紹介いたします。どうぞ第2部もお見逃しなく。