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香川で香川を描く画家

山の辺

山間にある御堂をスケッチする邦坊

スケッチを手掛かりに描く

邦坊が描く讃岐の風景は、写実的なものではありませんがスケッチをもとにして制作されています。その根拠となるものは、膨大に残された写真資料です。邦坊旧宅にはアルバムに綴じられていない雑多な状態で箱詰めされた写真が数多く残されていました。記念撮影のような写真もありますが、そのほとんどは絵のために撮影した資料写真になります。なかにはスケッチをする邦坊自身も写っていますが、その風景はまさに絵画のなかに描かれている建造物や自然が写り込んでいます。


讃岐の朝

瀬戸内海に浮かぶ大槌・小槌を眺めながら描く邦坊

森へ帰る

巨石の上でスケッチする邦坊

今回の展示では、どこの場所を描いたのかはっきりと分かっていませんが、雰囲気が似ているスポットを選んで写真パネルを展示しています。絵画は、邦坊のなかでデフォルメされてた風景ですが、すべて自身の目で見て描いた讃岐の風景です。比較しながら作品を楽しんでいただければ幸いです。

展覧会INFO


企画展 和田邦坊画業館コレクション展vol.4
讃岐の画家、和田邦坊  第2部 
2021年8月12日(木)~11月14日(日)
休館日 火曜日・水曜日
https://kyuman.art/event/exhibition/entry-370.html

2021年8月21日(土)14:00のミュージアムトークは中止いたします。

おすすめの図録



表紙の作品は展示している《山の辺》です。

『和田邦坊作品集』和田邦坊遺作展の図録
発行 : 灸まん美術館 
出版 : 平成5年(1993)
2,200円(税込)