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風吹けば 来るや隣の 鯉のぼり(高浜虚子)

風吹けば 来るや隣の 鯉のぼり(高浜虚子)

本日(2022年5月5日)は子供の日ということで鯉のぼりの色紙絵をご紹介。青天を泳ぐ黒鯉と赤鯉の姿を描いています。賛は、高浜虚子の「風吹けば来るや隣の鯉のぼり」です。虚子は、明治・大正・昭和を生きた愛媛県出身の俳人。邦坊のお気に入りの作家のひとりです。和田邦坊旧蔵品のなかには『歳時記虚子編』(昭和9年発行)という蔵書が残されています。この本は、手のひらサイズの句集で虚子自身が季語の解説をしており、またその季語に合わせた秀作を収録しています。収蔵室で見つけたときから背表紙が外れてしまいそうになるほどくたびれており、何度も何度もこの句集を読んでいたことが分かります。私自身も作品読解のためにこの句集を広げて読むことがありますがなかなか虚子の解説も面白く、邦坊画伯ではないのですが読みふけってしまうときがあります。このように邦坊研究をしていると自分の教養もUPしていくような時間もあり一石二鳥?いや三鳥に思える瞬間があります。美術館でも邦坊画伯の作品を手掛かりにして、みなさんの興味関心が広がればいいなあと思っています。次回の企画展も試行錯誤で準備中…どうぞご期待ください。

※追伸※美術館の受付では、色紙絵の複製品を販売しております。1枚2200円(税込)。
今年は告知が遅くなったのですが、この鯉のぼりの作品が一番売れています。
贈答も承っています、お祝いにぜひどうぞ~。