2024年5月16日(木)絵手紙友の会全国大会in香川
| 事業報告
2024年5月16日(木)絵手紙友の会全国大会in香川(レグザムホール)が開催され、当館学芸員が講演会に登壇いたしました。絵手紙友の会の全国大会とは、日本絵手紙協会が主催する文通の会(絵手紙友の会)によるイベントです。年に1回開催され、講演会や懇親会、スケッチなどを行い、毎回600~1000名近くの会員が集まる事業です。絵手紙を通じて交流している全国の文通相手に会うことができるオフ会のような大きなイベントになり2024年度は香川県が大会の会場でした。
全国大会の講演会に登壇しました!
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第37回絵手紙友の会全国大会in香川
導かれて空海の里ともに
2024年5月16日(木)
レグザムホール大ホール
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文通の会(絵手紙友の会) 全国大会
https://etegami.or.jp/national_tournament/
会場風景
関連サイト
「絵手紙」の愛好家が集う 高松市で全国大会|RNC NEWS NNN
https://news.ntv.co.jp/n/rnc/category/culture/rn2619eed4c8b148739f55d35440f60c21
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講演会の依頼は、ずいぶん前からお話をいただいていました。そう、思い起こせば2022年。まだまだマスクが手放せない時に行った講演会がきっかけでした。三豊市(西讃エリア)での講座は経験がなかったのですが満員御礼となり想像以上に大きな反響があった講演会だったことを覚えています。そのときに大会実行委員のメンバーも参加されていたというご縁があり大会の講演会の依頼に繋がりました。
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見て描いて邦坊作品を楽しむ速写の時間
講演会は5月16日(木)の午後から始まりました。「もっと知りたい和田邦坊」と題して香川県出身の和田邦坊画伯の一生と作品を紹介しました。50分にまとめることは難しかったのですが全国の方にも分かるような話題を入れつつスライドを準備しました。また実行委員会の皆さんから「ぜひ速写の時間を入れてください」というリクエストもあったので、作品を鑑賞&スケッチする時間も加えました。1分間のスケッチタイムは、なかなか難しそうだなと思いましたが「シャッシャッシャッ・・・」というスケッチする音が会場に響き、皆さんの集中力を強く感じました。見るだけでなく描くことで和田邦坊作品に近づいてもらえたのではないかなと思います。いい時間でした~
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美術館のおでかけ展もロビーに登場!
会場では「邦坊ミニ美術館」も設営しました。エントランスにある一番いい場所に掲示板を用意していただき香川県庁にある障壁画《讃岐の松》(50%縮小パネル)を展示し、また色紙絵やパッケージを紹介するパネルを準備しました。香川県民にとってお馴染みの菓子箱や紙袋などを立体的にレイアウトしたパネルは想像以上に面白い展示になりました。色紙絵は、邦坊作品のなかでもユニークで面白い画題を選びました。ミニギャラリーらしさを出すために台紙は黒いパネルを採用するなど、いつもの展示にはない工夫も考えました。
楽しい記念スタンプ盛りだくさん!
記念切手の販売もありましたが、会場には数多くの消しゴムスタンプが用意されていました。すべて実行委員会の皆さんの手作りという秀作!香川の名所や物産品の絵柄が揃っており私も記念スタンプに夢中になりました。無地の葉書に押してたくさん絵葉書を作りました。送る相手に合わせてお手紙を書きたいと思います。楽しい企画が盛りだくさん~。
記念切手も登場しました
記念切手は、故小池邦夫先生の作品を5選、讃岐の名物を5選、和田邦坊作品を5選、空海の里を訪ねて(観光地シリーズ)5選を組み合わせた63円切手のシートになっています。すぐに絵手紙を描いておくれるようにポストも設営されていました。また、当日限定の消印もありました。有難いことにおとぼけ人形が消印の絵柄で登場(笑)香川の思い出と切手を組み合せると楽しそうだな~と思いました。美術館は特別協力して代表作5点を画像提供しました。皆さんの送る楽しみの一つになれば幸いです。
▼1シート 2,130円で販売中
※香川県内の全郵便局及び徳島中央郵便局、松山中央郵便局、
高知中央郵便局(計189局)
https://www.post.japanpost.jp/kitte_hagaki/stamp/frame/detail.php?id=2993
大会当日では、記念切手の贈呈式も行われました。
晴れていたけれど突風の1日でした
当日は、雨も降らず晴れ間がみえた日でしたが突風で瀬戸大橋線も運休に。。。当日に香川に来る予定だった方々が大会に間に合わないというトラブルもありました。100人ほどに影響があったと聞いています。16時頃、会場に駆け込む方々を見かけました。「講演会が聞きたかったのに~」という惜しむ声もいただきました。
翌日は観光バスが続々美術館に!
大会の翌日(2024年5月17日)は近畿日本ツーリストのツアーのお客様が美術館にお越しいただきました。開館9:00からツアー以外のお客さんも数多く出待ちしていただいており大会の反響を感じました。特設コーナーで用意していたお土産物コーナーも大好評でした。予想以上にたくさんのご来場がありデパ地下のような混雑がありましたが、みなさんから「昨日の講演会がとても良かった」「本物を見ることができてよかった」「和田邦坊さんを知ることができて嬉しいです」などなど熱い声援と応援をいただきました。
嬉しいお手紙、名刺をいただきました
5/17は、1日で50人くらいの方から「よかったよ~」と激賞され続けたように思います。前日の大会の疲れも忘れるくらいの忙しさでしたが本当に嬉しい時間でした。おとぼけ人形を描いた素敵な名刺もいただきました。おとぼけ人形だちがこんなにも全国の人達に愛されていているなんて。。。ジーン。
おわりに
今回は大きな全国大会というイベントでしたが楽しく参加することができました。改めて実行委員会の皆様に感謝申し上げます。大会当日まで本当に丁寧な対応をしていただきました。県民ホールという大きな舞台での登壇は初めてだったので、緊張もしましたが皆さんのおかげで楽しくお話することができました。大会以降も全国の方から絵手紙やFAXが届き嬉しい日々が続いています。なかなか美術館運営が厳しいため、皆さんの声が本当に励みになります。ありがとうございます!
また、実行委員の藤原先生からは大会前に激賞の絵葉書をいただきました。ピンと垂直に伸びる麦の穂とともに「ブレない生き方が大好き」という言葉がありました。あまりにもストレートに大好きと言われて照れてしまいましたが、学芸員としてブレない生き方をしたいと改めて思いました。また大会後には一番お世話になった委員さんからは「西谷さんと出会えてよかった」というメッセージをいただきました。私も皆さんに会えてよかったです。どうぞこれからも美術館をよろしくお願いします!
お世話になった実行委員の皆さん
文化祭のように一致団結したフォーメーションで事業を運営されていました。講演会のスタンバイも全員でセットしてコードを準備したり。とても心強いスタッフの皆さんでした。