喝破道場の和尚さん
| 学芸室より
コロナ禍で静かに開館している美術館。今日は、展覧会に協力いただいている公益財団法人喝破道場の野田大燈氏がお客様とともにご来館くださいました。お借りした河童の大作はもちろんのこと今回初公開している新聞の切り抜きをご紹介しながら、改めて和尚が思い出す和田邦坊像についてお話いただき楽しい時間を過ごすことができました。
出張前の河童たち
「東京時代の仕事をこんな風に残していたのは知らなかった」など、当時の和田邦坊を知る人ゆえの驚きもあったようです。また、所蔵している河童の大作に下絵があることも初めて知ったと喜んでいました。「(和田先生が生きているときに)もっと早くに学芸員さんと出会えていたら資料の整理や面白い話も聞けたのにね」ともお話いただきました。確かに、生きていてくれたら解明できることも山ほどあるのですが、それでも聞き取りや残された資料のおかげで調査や展示が出来ているので、いまでも十分恵まれている方だと思っています。なにより故人と対話するように資料と向き合う方が丁寧に調査できている気がします。
展示室を歩きながら「先生から草抜きをしてくれと電話があったとき、道場の子どもたちを連れてアトリエに草抜きにいったこともある」などの思い出話をいろいろお伺いしました。生前の邦坊画伯を知る貴重なエピソードばかりで邦坊像がまた一段と広がりました。ご来館いただきましてありがとうございました!
↑展示作品の詳しい解説はこちら
灸まん美術館ブログ 喝破!!!!https://kyuman.art/blog/research/entry-347.html
関連リンク
公益財団法人喝破道場
https://www.kappa.or.jp/
和田邦坊画業館コレクション展vol.4
讃岐の画家、和田邦坊 第1部 2021年5月1日(土)~7月25日(日)
https://kyuman.art/event/exhibition/entry-335.html
感染症の拡⼤防⽌のため、展覧会の中止または変更の可能性があります。
ご来館前に公式HPやお電話でご確認ください。また、マスクの着用とアルコール消毒にご協力ください。